ステム教育は、単なる技術の勉強ではなく、子どもの視野や可能性を広げてくれます
雑誌やWEBなどでお馴染みの“家電王”こと中村剛さん(東京電力エナジーパートナー)といっしょに、暮らしの常識をアップデートする人気コーナー。 ​ 先週に引き続き、2020年度から日本でもプログラミング教育としてスタートした「STEM(ステム)教育」の話題をお届けします!
次世代のためにできること
中村(以下中)前回は、ロボットづくりを通してSTEM教育に親しむキットをご紹介しました。プログラミング的思考の入り口や基礎は、決して専門的でとっつきにくいものではないと感じていただけたかと思います。 ​ アリススタイル(以下ア)うんうん。自分のあたまで考えて、考えたことをかたちにする方法を身に着けるってことですね。バリバリの文系にもなんとなくわかりました(笑)
▲ 工作感覚で楽しみながら思考力やものづくりへの関心を引き出す ​ ​ (中)ふふふ(笑) IT技術を担う人材の育成は確かに重要課題ですが、当然、だれもがその分野に強くならなければ、ということではありません。適性や、好き嫌いはありますから。しかし早期に触れる機会を持つことは、未来の優秀な技術者を伸ばすことに直結します。 ​ (ア)だから学校教育なんですねえ。 ​ (中)はい。ロボット掃除機の代名詞・ルンバを産み出したアイロボットは、社会貢献事業として情熱をもってSTEM教育の推進に取り組んでいます。それをかたちにしたのが、ルンバをモチーフにした教材用プログラミングロボット「Root」です。
▲ 写真右:プログラミングロボット「Root」(ルート) ​ ​ (ア)親子の亀みたいでかわいい……♡ この子はどんな風にSTEM教育をお手伝いするんですか??
ワクワクいっぱい プログラミングを学ぶ
(中)「Root」は、無料でダウンロードできる専用アプリを使ってプログラミングすることで、走る・光る・描く・音を奏でるといった、多彩な挙動を設定することが可能です。サイズはちいさいですが、壁に当たったら跳ね返るバンパーや段差センサーなど、ルンバの機能が取り入れられているんです。
▲ ペンを組み合わせて走行させ絵を描くこともできる ​ ​ (ア)へえー、頑張れば頑張っただけ好きなように動かせるんですね! でも、こどもにはむずかしいんじゃ……? ​ (中)「Root」は小学校教育の全ての教科、ならびに中学校でのプログラミング授業で使えるようデザインされているんですよ。プログラミングの書き方が3段階に分かれているので、年齢や習熟度に合わせて切り替えていくことができます。
▲ レベル1は動きの書かれたイラストを組み合わせるだけ
▲ レベル3は本格的なコーディングコマンドや構文を扱う ​ ​ (ア)なるほどー。 ​ (中)プログラミングの成功も失敗も、ロボットの実際の挙動を通して体験できるというのは画期的かと思います。 ​ (ア)夢中になっちゃいそうですね!
▲ 学校教育の現場にも導入されている
未来へつながるSTEM教育
(中)「Root」は日本市場でも2021年2月に29,800円(税込)で販売を開始しました。一方で発売に先駆けて、プログラミング教育への支援施策として、全国の小学校を対象に1校につき6台・合計1,000台を無償提供する「みんなでRoot!プロジェクト」も実施されました。 ​ (ア)ええー、気前いい……。
(中)アイロボットは長年「将来、ともに働く優秀なエンジニアを育てるため」という視点でSTEM教育の振興に取り組んできました。自身がエンジニアである同社CEO・コリン=アングル氏の強い情熱の表れでもあるし、世界的な流れを先取りしています。 ​ 「スマホやネットのない生活」というのは、正直ちょっと考えられないでしょう? 私たちの生活は、今や無数のプログラミングで支えられています。 ​ (ア)うーん、確かに。 ​ (中)逆に言えば、幼少期からスマホやタブレットに触れて育つ世代のこどもにとっては、とても身近な存在だということですよね。むずかしいように思えるプログラミング教育も、ちょとしたきっかけさえあればスッと距離を縮めて、身につけていけるんじゃないでしょうか。 ​ (ア)なるほど……STEM教育のこと、だいぶくわしくなった気がします。ありがとうございました! ​ ​ ★★★ ​ ​ 2020年度から始まったプログラミング教育。「家では何をしてあげたらいいの?」と、悩んでいる親御さんも多いかもしれません。楽しいロボットといっしょにこどもの好奇心に寄り添うというのも、きっとひとつの正解ルートですね。 ​ 次回も耳より情報をお届けします。乞うご期待! ​ ​ ★★★ ​ ​ 中村剛: 東京電力エナジーパートナー株式会社 勤務 2002年に『TVチャンピオン』スーパー家電通選手権で優勝し、銀座にて体験型ショールーム「くらしのラボ」の開設と運営に従事。 ​ 2021年5月現在“家電王”として動画マガジン『くらしのラボ』をFacebookとYouTubeで毎週配信している他、テレビや雑誌、新聞などの様々なメディアで暮らしに役立つ情報発信をしている。無類のネコ好き! ​ ※FacebookとYouTubeにて「くらしのラボ」で検索して下さい。
​ ​ ​ Photo : ・アイロボット 提供 https://www.irobot-jp.com/root/ ​ ・アイロボット 公式プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000025142.html
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