日常のエンターテイメント、選択肢は多いほど余裕が生まれるかもしれませんね。
雑誌やWEBなどでお馴染みの“家電王”こと中村剛さん(東京電力エナジーパートナー)といっしょに、暮らしの常識をアップデートする人気コーナー。今回は、いま静かに注目を集めているラジオに関する話題です!
今こそもっと身近に! ラジオの楽しみ方
アリススタイル(以下ア)2020年ももうすぐ終わりですね……なんだかものすごい年でした。家にいる時間が増えたり、人と会うことは減ったり。 ​ 中村(以下中)日常に戻っても、自宅でもストレスをためないで過ごす手段を多く持っておくことは大事かもしれません。気分がふさぐと体調も崩しやすいですから。 ​ (ア)ホント~。 ​ (中)たとえば、ラジオ放送とかはもっと見直されてよいエンタメだと思うんです。さまざまな情報と音楽に気軽にふれることができて、ゆるやかに発信側とリスナー・リスナー同士のつながりが感じられるところとか。BGMとして流しているだけでも気分転換になるかと。 ​ (ア)ああ、自粛中によーくわかったけど、ネットやテレビってずっと追っかけてると疲れるんですよね……。キリがないし、刺激が強いからかなあ。ラジオならいいのかも。
(中)実際、コロナ禍の影響を受け、ラジオリスナーは増加傾向にあるそうです。どんなメディアも一長一短あるので、必要に応じて使い分けできるとよいかもしれませんね。 ​ スマホやパソコンからラジオ番組を楽しめる「radiko(ラジコ)」の登場で、スキマ時間に気になる番組をチェックすることも可能になりましたし。 ​ (ア)radiko、友達が好きなアーティストの番組聴くのに便利だって言ってました! いろいろ進化してるんですねえ。 ​ (中)そのほか、ワイドFMの普及もラジオの楽しみ方を広げてくれたかと思います。
クリアにきこえるワイドFMで快適・安心
(ア)ワイドFM……なんとなくきいたことはあります(汗) ​ (中)なじみがないとわかりにくいですよね。ざっくりと説明すると、そもそもラジオのAM放送とFM放送は、使われている電波の周波数や性質がちがいます。 ​ AM放送の電波はかなり広い範囲まで届きますが、ほかの電波の影響を受けやすいためノイズが多く、音質はあまりよくありません。ビルやマンションなど建物のなかには届きにくいという性質もあります。
(ア)ふむふむ。 ​ (中)FM放送は電波の届く範囲が数十kmから100km程度にとどまる一方で、受信できればクリアな音質で楽しめるという特長があります。 ​ ニュースや交通情報など内容がわかれば問題ない番組にはAM放送が、音楽などを聴くにはFM放送が適しているということですね。
(ア)なるほど。じゃあ「ワイドFM」は?? ​ (中)正式には「FM補完放送局」と言い、2015年に新しく追加されたFM放送周波数を用いて、AM番組を放送する取り組みのことです。 ​ (ア)ええーと……(汗) ​ (中)電波の性質が違うので、「私の部屋はAM放送は入りにくいけど、FM放送なら問題ない」という場合がありますよね。ワイドFMのおかげで、AM番組がクリアにきこえる範囲が増えたということです。受信にはワイドFM周波数対応ラジオが必要です。 ​ (ア)うーん、だいたいわかりました。 ​ (中)ワイドFM普及の背景としては、東日本大震災のときにAM放送の送信所の多くが被害を受け、一時的に停波を余儀なくされたという過去の経験があります。
(中)「ラジオ放送が届く範囲を広げる」「複数の経路でリスクを分散させる」ということは、情報を受ける側・届ける側双方にとって、非常時の備えになりますから。 ​ (ア)おお、ワイドFMめっちゃ大事ですね! ​ (中)はい。日常でも、快適に聴ける番組数が増えたのはよいことかと。
「ラジオ」がある生活を楽しもう
(ア)非常時を考えると、やっぱり家にラジオが一台あったほうがいいですよねえ。 ​ (中)そうですね。テレビやネットとは違う情報経路を持っておくと安心ですし、発電機能のある製品を選べばスマホのバッテリーとしても使えます。 ​ それに、BGMとしてラジオ番組を流しておくスタイルなら、パソコンやスマホと別個に機器があったほうが快適なシーンもあると思います。「過去の放送はradikoで」「とりあえず音がほしいなというときはラジオで」など、使い分けるとちょっとゆったりした気分ですよね。
(ア)確かに~。じゃあ、来週は家電王オススメのラジオを教えてください! ​ (中)わかりました(笑) ​ ​ ★★★ ​ ​ いつもとは違う生活のなか、とまどうことも多かった2020年もいよいよ大詰めです。暮らしに必要な道具ってそのつど変わるもの。今まで縁のなかったアイテムも、試してみれば楽しみが広がるかも? ​ 来週は、家電王がピックアップした個性豊かなラジオをご紹介します。お楽しみに! ​ ​ ★★★ ​ ​ 中村剛: 東京電力エナジーパートナー株式会社 勤務 2002年に『TVチャンピオン』スーパー家電通選手権で優勝し、銀座にて体験型ショールーム「くらしのラボ」の開設と運営に従事。 ​ 2020年12月現在“家電王”として動画マガジン『くらしのラボ』をFacebookとYouTubeで毎週配信している他、テレビや雑誌、新聞などの様々なメディアで暮らしに役立つ情報発信をしている。無類のネコ好き! ​ ※FacebookとYouTubeにて「くらしのラボ」で検索して下さい。
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