“明かりの品質”にこだわれば、暮らしはもっと心地よくなります。
雑誌やWEBなどでお馴染みの“家電王”こと中村剛さん(東京電力エナジーパートナー)のナビゲートで、身近な家電を深掘りしていく人気コーナー。今回は、LEDライトにフォーカスしていきます!
省エネ・長寿命なLEDの話
アリススタイル(以下ア)エアコンに冷蔵庫、洗濯機……いろんな家電の豆知識を取り上げてきましたよね~。けっこう“やりつくした感”あるかも? ​ 中村(以下中)では、今回はあまり家電として意識しない製品の話にしてみましょうか。たとえば、ここ10年で照明器具の主流は蛍光灯からLEDライトへと移りましたが、その特徴や最新機種の性能について、耳にする機会はそう多くないと思います。 ​ (ア)確かに、毎日使うけど照明って“家電”っていう感じ、しないかも。交換のときくらいしか気に留めないなぁ。
(中)その交換の手間も、推定約4万時間の長寿命を誇るLED照明であれば大幅に減らせます。 ​ (ア)4万……わー、数字が大きすぎてピンときません(笑) ​ (中)仮に毎日10時間つけっぱなしでも10年強。発光部分以外の耐久性も考えると、実際には「一度取りつければ10年使える」というイメージですね。これは白熱灯の約40倍・蛍光灯の約4倍に相当します。 ​ (ア)圧勝ですね! ​ (中)消費電力量の面でも、白熱灯の約6分の1・蛍光灯の約2分の1程度に抑えられますから、環境にも家計にも優しい光源です。
「暗い」「目が痛い」「冷たい」は昔のこと!
(中)LED照明は価格が高いので購入をためらう方もいますが、寿命と消費電力を加味すると、数年で蛍光灯や白熱灯のコストと逆転します。「照明を取り替えなきゃ」というときには、LED照明をオススメします。
(ア)でも、「蛍光灯と比べて暗い」とか「電球のほうが光が柔らかい」とか、きいたことありますけど……。 ​ (中)確かに、普及し始めたころのLED照明は、光の直進性が強いため「真下は明るいのに周りは暗い」「とがった光でまぶしすぎる」などの難点がありました。当初、カタログの「〇畳用」という表記の基準がメーカーごとにバラバラだった点も、消費者にはちょっと不便でした。 ​ さらに光の色調も限られていたので、「LEDは青白く冷たい色」というイメージを抱いた方も多いかもしれません。 ​ (ア)ふむふむ。 ​ (中)しかし、現在では反射板の構造を見直し、ムラなく拡散させることで、広範囲を柔らかく照らせるよう改良されています。対応畳数の基準もわかりやすく業界で統一されたし、暖色のホッとする色みを出すこともできるようになりました。 ​ (ア)どんどん進歩してるんですね~!
切り替えはマスト! 次世代ライトとの付き合い方
(中)出始めのLED照明で不自由を感じた方も、課題点を克服した今の製品なら不満なく使えるはずです。多くのメーカーがすでに白熱灯の生産を終了し、蛍光灯もそれに続いているなか、遅かれ早かれ切り替えは必要ですし。 ​ (ア)そうなんですか! やっぱり、LEDのほうが省エネだから?? ​ (中)それもありますが、蛍光灯に含まれる水銀が引き起こす、土壌汚染などの環境被害にも配慮した結果ですね。
(ア)へえ、知らなかった~。 ​ (中)また、照明器具を買い換えるとき、インテリアの一部としてデザイン性を優先することも多いかと思いますが、LEDライトは多機能で品質のよい明かりを提供してくれます。「なにができるか」という点を重視してみると、ご自宅で過ごす時間がグッと快適になりますよ。 ​ (ア)いまどきのLEDライト、どんな機能があるか気になります! ​ ​ ★★★ ​ ​ だれもが毎日使う照明。身近すぎて意識しないアイテムを見直せば、生活がちょっと明るくなるかも!? 次回は、大手メーカーのトレンドを解説していきます! ​ ​ ★★★ ​ ​ 中村剛: 東京電力エナジーパートナー株式会社 販売本部 お客さま営業部 プロモーション・リサーチグループ 副部長。テレビ東京系列にて放送された人気番組「TVチャンピオン」のスーパー家電通選手権において2002年に優勝。2020年3月現在「くらしのラボ」などリビング・デジタルメディアも担当している。節電や家電について、わかりやすく実践的な解説に定評があり、多くのメディアに登場。 ​ ※FacebookとYouTubeにて「くらしのラボ」で検索して下さい。
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